太陽光発電の「出力制御」とは?——売電収入が減る仕組みと対象になりやすい地域

太陽光発電の出力制御(出力抑制)とは何か、売電収入への影響と対象になりやすい地域の傾向を解説します。

出力制御(出力抑制)とは何か

出力制御とは、電力会社の管内で太陽光発電による発電量が需要を上回りそうな場合に、電力会社が発電設備に対して発電の停止や抑制を指示できる仕組みです。電力は需要と供給のバランスが崩れると大規模な停電につながる可能性があるため、天候が良く発電量が増えやすい春・秋の晴天時の昼間などに実施されることが多いとされています。制御の対象になると、その時間帯は本来得られるはずだった売電収入が発生しません。

売電収入への影響と対象になりやすい地域

出力制御が発生する頻度は電力会社や地域によって差があり、太陽光発電の導入が進んでいる九州エリアなどでは、他地域と比べて出力制御が実施される日数が多い傾向が報告されています。投資回収シミュレーションを行う際は、設置予定地域で過去にどの程度の出力制御が発生しているかを電力会社の公表資料などで確認し、想定発電量から一定割合を差し引いて試算しておくと、より現実的な回収期間の見積もりにつながります。

出力制御による収入減を抑える工夫

出力制御による収入減少そのものを個人の設備で完全に避けることは難しいものの、蓄電池を併設して制御時間帯の発電分を自家消費や別時間帯の売電に回す、あるいは電力会社の補償制度(対象となる場合)の有無を確認しておくといった対応が考えられます。導入前には販売店に出力制御の想定頻度を確認し、楽観的な発電量だけでなく制御を織り込んだシナリオでも投資回収が成立するかを確認しておくことが実務的です。

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